国内初のデータ通信とは

1980年代半ば、高速デジタル専用サービスと呼ばれるサービスが始まりました。
これが日本国内でのデータ通信の最初の実用化だろうと考えられています。
このサービスは、2つの拠点を専用のケーブルで接続しただけのものでした。
この方法ですと、他の通信システムとは完全に隔絶しています。
言い換えれば、外部から侵入する経路がまったくないのですから、情報漏洩などの安全性の面ではほぼ間違いありません。
しかしこの仕組みでは拠点がたくさんある場合に導入するのには向いていませんし、コストも安価ではありませんでした。

データ通信の次の段階

そのため、専用回線を、高額の費用の捻出までして敷設しなくても済む代替案の登場が求められるようになり、その結果、サービス通信事業者が持っている高速回線網を利用することはできないだろうか、という発案がされたのがきっかけとなったのでしょう。
1990年代半ばに、サービスプロバイダのネットワークを多数の企業が共用するフレームリレー網と呼ばれた方法が導入されました。
これは、専用回線を敷設していたときほどのコストはかからず、それに多くの拠点間を接続することができたのが強みでした。

データ通信における大きな飛躍の前夜

ただ、このフレームリレーでも、数多くの拠点がある場合には必ずしも効果的にはなりませんでした。
接続する前に、結局拠点間に仮想回線(Virtual Circuitと呼ばれていました)を敷設しないといけなかったのですが、拠点の数が増えるとその分コストがどんどんかさんでいくことになりました。
そこで、次第にセンターと重要拠点だけを接続する形式での利用が増えていきました。

01 VPN導入時に知っておきたい事柄TOP
当サイトのトップページです。
02 VPNとは何なのか
VPNというものがどこから登場し、どのように広まり、今あるような形で使われるようになったのかを説明しています。
03 VPNが求められた背景は
VPNが発展するきっかけとなったのは、先に使われていた専用回線にあったデメリットを解消する方法が望まれて、でした。その間の事情を紹介しています。
04 IP−VPNとは
IP−VPNは通信事業者から提供されるサービスです。どのような内容のサービスなのか、そのメリットやデメリットを確認しましょう。
05 IP−VPNの登場まで
IP−VPNは特に深い歴史を持っていますから、その過程を整理してみるとわかってくることがたくさんあります。
06 IP−VPNの登場後
IP−VPNが導入されると、データ通信の世界は大きく変わりました。そのおかげで何がもたらされたのか、整理してみる必要があります。
07 IP−VPNとセキュリティ
IP−VPNを利用するにあたって、セキュリティの確保を抜きにしては語れません。どのような方法でそれを守っているのか、注目です。
08 インターネットVPN
インターネットVPNを利用する人も少なくはありません。どのようなVPNなのかをここでまとめています。
09 VPNの実現方法
VPNの技術はどのようにして確立されているのでしょうか? その内容をまとめました。
10 VPNのまとめ
VPNが他の通信システムと比べてどう違うのか、どうしてよく利用されているのかを、これまでの説明を振り返りながら考えてみましょう。