VPNの技術はどのようにして確立されているのでしょうか? その内容をまとめました。
現在ではIPSecが主流になっていて、各VPN製品ベンダもIPSecに準拠した製品を発売しています。
その他、PPTP(Microsoft社が発表した暗号通信のためのプロトコル)やSOCKS(アプリケーションプロトコルを介さずに、トランスポート層の上でアクセス制御をするためのプロトコル)がありますね。
その実装の仕方は、汎用OSで作動するソフトウェア型から、VPN専用であるアプライアンス型まで、幅広く存在するようになっています。
IPSecは、IETF(The Internet Engineering Task Force)が標準化を進めている暗号化通信方式の標準規格で、「認証ヘッダ(AH:Authentication Header)」と「暗号ペイロード(ESP:Encapsulating Security Payload)」の2つのプロトコルによって、IPパケットの暗号化と認証を実行します。
AHは、IPパケットが通信途中で改竄されなかったことを保証します。
ESPは、IPパケットを暗号化しますこの2つは、それぞれ個別に作動しますから、状況によっては片方だけを作動させることも両方を作動させることもできます。
IPSecのは現在特に広く使用されているのですが、決して利点ばかりなのではありません。
例えば、VPNはアドレス変換を行うIPマスカレードとの併用はできません。
また、(後述しますが)ファイアウォールとVPNを併用するとき、ファイアウォールに、VPNのために暗号化したパケットなどを通さなければなりません。
VPNの機器にファイアウォールを個別に設置して、二重にアクセス管理ができるようにする方法も考えられるのですが、実際の運用を想定するとあまり現実的な手段ではありません。
VPNを用いる環境では、アクセスの管理も問題となるわけです。
VPNが暗号化される通信である以上、データの内容をファイアウォールなどがチェックできずに、VPN経由で不正なプログラムなどの侵入を防げなくなる危険性はあります。
それから、VPNでの接続を許可しているユーザやサイトに対して、利用できるアプリケーションに制限を加えるようなことは、あまり一般的に見られる光景ではありません。